キジちゃんの思い出リング

猫の寝姿をリングに
~キジトラのアンモニャイト

猫の姿、その毛並みの色、模様はさまざまで、実に個性があります。
いつからか長毛種の入った猫なども、地域猫として見かけるようになりました。
私がひと頃、出会っていたキジトラの猫も、そんなタイプかもしれませんが、ある時、重い病を患いその美しい容貌はすっかり変わってしまいました。
秋の季節を最後に、もう会うことがなくなってしまったそのキジ猫の、本来の美しさを思い浮かべながら、アンモニャイトのシルバーリングを作りました。
友人に贈ったタキシード猫のアンモニャイトネックレスを、キジトラバージョンのリングに変えて。

アンモニャイトは寝姿なので、宝石のような猫の瞳に石留めを施すことはありませんでしたが
代わりにキジトラ白の色合いを、キュービックジルコニアのブラウンでとホワイトで、模様のように留めました。
ジルコニアは色数も豊富で、ダイヤモンドのような輝きも手軽に楽しめるので、好んで使用しています。
石の大きさを微妙に変え、そこにリズム感も添えて。

日常何気なく手を見る機会は多いので、リングにするといつも一緒にいるような気持ちになります。
今では記憶の中だけで可愛がる、美しいキジトラ猫ちゃんを、折に触れて思い起こすことも増えました。
思い出を装身具として表し、それを日常愛でることによって、逆にいつも見守ってくれるお守りのジュエリーにもなるのです。



猫の寝姿をネックレスに

愛猫家の友に贈るジュエリー

愛猫と20年の歳月を共にした友人に贈ったジュエリー。
そのかけがえのない日々を思い、猫モチーフのネックレスを制作しました。
猫が丸まって眠る姿はとても愛らしく、トラ柄の猫はアンモナイトのようにも見えることから、アンモニャイトとも呼ばれています。
友人の猫は黒と白のタキシード柄だったため、モチーフを若干いぶし、黒と白のキュービックジルコニアを飾りに留めました。
アクセントにと、凸状のポイントも石の傍に作りました。
友人の胸元でいつまでも安心して眠っていられる姿を心に描きながら・・・。